月の途中で保険証変更があった場合の注意点について記載します。
保険証が変更されるのってどんな時?
様々な理由で保険証が変更されることがあります。
どのようなときに保険証が変更されるかというと
・結婚等により、氏名が変わったとき
・住所が変更されて国保が変わったとき
・保険証の記号番号が変わったとき
・医療助成の医療証が変わったとき
・レセプトを月に2枚にして提出するには
等があると思います。
それぞれ、保険請求上どのように対応するか記載してきます。
結婚などにより、氏名が変わったとき
結婚などで氏名が変わることがあります。
その場合は、月の途中で名前が変わったとしても変わった後の氏名にして、
レセプトは1枚で提出します。
2枚に分けて同じ保険者に提出してしまうと返戻されてしまいますので、
注意してください。
これらの際に見ていただきたいのが、
「保険証の記号番号」です。
原則として保険証の記号番号が変わっていない場合には、
変更後の情報にして頂いてレセプト1枚での提出になります。
住所が変更されて国保が変わったとき
住所が変更されたときは、
状況によって異なります。
同じ健康保険証だった場合は、記号番号を見て頂いて、
上記に記載した通り記号番号が変わっていない場合は原則後の情報に統一して1枚で提出します。
しかし、国保または後期高齢者の場合は、引っ越しをすることによって、健康保険証が変わります。
その際には、レセプトを2枚にして提出をしないといけないので、注意が必要です。
保険証の記号番号が変わったとき
保険者が変わらないにも関わらず、
記号番号が変わることがあります。
例えば、協会けんぽ 等は色々な会社がありますので、
会社が変わることによって保険証は協会けんぽであっても記号番号がかわります。
余談ですが、協会けんぽの記号番号の意味は 記号 = 会社の附番 番号 ≒ その会社の入社人数(辞めたりしても番号は減りません)
になります。
月の途中で記号番号が変わった場合は同じ保険者でも原則レセプトが2枚になります。
医療助成の医療証が変わったとき
医療助成の場合は、
保険者(健康保険証)によって対応が違います。
医療助成が変更になったときは、原則が通じないことがありますので、
一度保険者に問い合わせることをお勧めします。
保険者によって、1枚で出していうところと2枚で出してというところがあります。
レセプトを月に2枚にして提出するには
レセプト提出時には、『〇月〇日初検、〇月〇日保険種別変更による健保被保険者資格取得』とルール上記載されており、
実用的には2枚のレセプトに『〇月〇日保険証変更』と摘要に記載をして請求をすることになります。
通常、月の後半のレセプトのみに記載していることが多く、
実務上おそらく問題ないかもしれませんが(返戻されないかもしれませんが)、
前半への記載が不要とは書かれていないので、2枚とも記載したほうがよいです。
また、請求先が同じ月内で2か所になりますので、レセプトが2枚になります。
レセプトは原則同じ保険者の場合は1枚になりますが、この場合は別になります。
レセプト署名を2枚頂かなくてはいけないので、ご注意ください。
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